はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

片面だけサテンのリボンで蝶々結びをしても、裏地が出ない結び方

ラッピングで大活躍!片面サテンのリボンの結び方

f:id:asunaro-flower:20200615020343j:plain
フローリストのいろはです!今回はリボンの結び方について書こうと思ったんですが、タイトルがわかりにくいですね・・・。何が言いたいかって、リボンには沢山の種類があって、その中でも片面だけが加工してあるリボン【ツルツルして光沢のあるサテンまたは柄やコットン】などがあります。

f:id:asunaro-flower:20200615020406j:plain

この写真もそうなんですが、裏はザラザラしてますよね?手前が裏側で、奥が表側です。明らかに光沢が違うのでわかると思います。

 

そしてこれをラッピングなどで使用し、普通に蝶々結びで結ぶと、表面と裏面が出て、格好悪くなってしまいます。

f:id:asunaro-flower:20200615020434j:plain

左上のループの部分だけが裏面になっているのがわかりますでしょうか??今回紹介するのは、このリボンで蝶々結びをした際に、裏面が見えない方法です。花屋ではかなり練習さえられたテクニックです。最初はなんか難しく思うかもしれませんが、数回出来れば身に着くと思うので、ぜひやってみて欲しいと思います。

 

また、両面サテンのリボンで使っても綺麗に結びが作れますのでお勧めです。

 

プレゼントのラッピングなど、日常使いにも役に立つと思います。では早速、参りたいと思います。

STEP 1

f:id:asunaro-flower:20200615020457j:plain

まずは普通に蝶々結びをする様に結びます。これを2回すると、堅結びになるやつを1回だけします。写真の様に左上に裏面が来るようにしてください。また、リボンは長めに使ってください。これはかなり大事なことです。慣れるまでは、短いと難易度が高くなります。

STEP2

f:id:asunaro-flower:20200615020526j:plain

右側のリボンを、山折りの様にします。表面のみで山が出来るので、左側に持っていきます。

f:id:asunaro-flower:20200615020549j:plain

捻ったりせずに、そのまま左側に寝かすように。

STEP3

ここまでは簡単です。ここからがわかりにくいんですが・・・。

f:id:asunaro-flower:20200615020606j:plain

左に合ったリボンを山折りで作ったループに巻きます。ループの下からスタートして、ループの上を通るように。そして、それをもう一回します。ここが大事です。

f:id:asunaro-flower:20200615020635j:plain

 

f:id:asunaro-flower:20200615020706j:plain

 すると、このようになります。

ここでチェックポイント

  • この時、全てが表面になっているでしょうか?
  • 二回巻いたリボンが捻じれていませんか?
  • 二回巻いたリボンの残りの長さが極端に短くないですか?

これらがクリアできていないと、完成しませんので、今一度要チェックです。一度間違って結んでしまうと、リボンに癖が付いて治しにくくなります。今なら大丈夫です。

STEP4

二回目に巻いたリボンをSTEP2の様に山折りの様にします。そしてその部分を一回目に巻いたリボンの下に通します。つまり、

f:id:asunaro-flower:20200615020732j:plain

この矢印の部分を山折りの様にしてループを作り、矢印の方向へ。

 

一回目のループの下を通します。ループの部分がある程度通ればOKです(全部通してはいけません)

f:id:asunaro-flower:20200615020802j:plain

山の部分をねじ込むような感じでしょうか。この時、リボンが短いと一回目に巻いたリボンを大きく膨らます事が出来なくて下を通しにくくなります。また、二回目に巻いたリボンで作った山折りのループが、通した後に全部通り抜けてしまいます。

f:id:asunaro-flower:20200615020817j:plain

上手くいけばこうなります。この時、私は手を放していますが、スルスルっとほどける事が有るので、人差し指と親指でループを掴み、薬指と小指でリボンの端っこを掴むようにします。

f:id:asunaro-flower:20200615020834j:plain

 

f:id:asunaro-flower:20200615020852j:plain

片手で撮影しているので左手しか映っていませんが、両手とも同じようにして、しっかり掴みます。

f:id:asunaro-flower:20200615020911j:plain

あとは、薬指と小指で掴んだリボンはそのままに、親指と人差し指で掴んだループをそのまま掴みながら左右に広げるように引っ張れば、蝶々の真ん中の部分が徐々に固く閉まっていきます。

f:id:asunaro-flower:20200615020343j:plain

これで完成です。お疲れさまでした♪

 

おわりに

始めから両面サテンのリボンを使うというのもありですが、滑り易くて使いにくい事もありますからね。プレゼントをラッピングするのに覚えておくと便利そうです。

また、真ん中の部分をふっくらと仕上げるために、わざと緩めに仕上げてもかわいくなりますね。

 

最大の欠点として、普通の蝶々結びのやり方を忘れる事があります。ほどほどに練習してみてください♪

いろはでした♪