はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

セロシアのドライフラワー

鶏頭の仲間【セロシア】

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フローリストのいろはです!今回紹介するのは【セロシア】という名前の花のドライフラワーです。このセロシアという花は以前紹介した【鶏頭】という花の仲間で、花の形は全然違いますが、茎や葉っぱの触った感じがなんとなく似ている花です。ちょっと湿ったような、固すぎず柔らかすぎず。瑞々しい感じの茎をしています。葉は、すぐに傷んできます。

 

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セロシアについて

このセロシアという花は鶏頭の仲間で沢山の種類がありまして、もっと炎のように上に伸びたものや、今回紹介するような花の形があります。野鶏頭(ノゲイトウ)とか槍鶏頭(ヤリゲイトウ)なんて呼ばれたりしますが、花屋で主によく見かけるのはこの写真の後ろにチラッと見える燃え盛る炎のような花(画像が粗いですが…) または今回の様な花が多いです。

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私の知る限りでは、セロシアといえば今回の様な枝分かれして茎の細いタイプ、槍ゲイトウといえば燃え盛る炎の様な一本立ちのタイプを表すことが多い気がします。業者同士であってもそれで通じる事があるのですが、全国的にはどうなんでしょうか・・・。

 

今回ドライフラワーにするセロシアは【シャロン】という品種で、淡いピンクがとても可愛らしい品種です。同じような形で、濃いピンクの【ローズベリーパフェ】や【ルビーパフェ】という品種も良く出回っています。

 

一本立ちの炎のような品種は試していません。重いのと、途中で腐りそうな予感がします。

出回り時期

品種によって異なりますが、主に夏~秋に出回る事が多いです。7月から11月頃まで入手できると思います。しかし鶏頭の仲間は茎が腐りやすいので、私は少し涼しくなってから使用することが多いです。

価格

安い時は120円くらいから、250円位までの所で入手できることが多いです。品種や等級(花の長さや枝分かれしているので付いている花の数)で変動があります。あまり高値で出回っているのを見掛けないので、気軽に買える花の1つかと思います。

 

生花で飾っても可愛い雰囲気になるので、茎が腐らない程度に楽しんでからドライにすることをお勧めします。徐々に開花していくような花では無いので、満開を過ぎて散ってしまう事もありません。

 

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ドライの姿

そんなセロシアの【シャロン】をドライフラワーにした姿がこちらです。

 

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 茎はまるで燃え尽きたマッチ棒のような雰囲気になりました。しかし、花はしっかりしていて、簡単に散る事もなさそうです。触った感じ、花は千日紅によく似ています。

 

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 茎は、細いけど硬いです。パキッと折れそうな感じに仕上がっています。花の部分の可愛さは健在ですね。ちょっとだけ色が薄くなったものの、ほとんど変わりない出来栄えです。

セロシアのドライフラワーの作り方

今回も逆さに吊るす【スワッグ】で作りました。

 

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ただ、いつもより時間が多く掛った気がします。湿度の関係もありますが、軽く風が通る場所で1ヶ月以上、しっかりと水分が抜けるまで吊るしていました。大量にまとめて吊るしていましたが、どれも上手くできたので簡単に出来る花と思って良いと思います。

茎も長くていろんな事に使えそうですね。短くしてワイヤリングして、髪の毛に付けたりコサージュにしても可愛くなると思います。

 

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 おわりに

今回は【シャロン】という品種で作りましたが、花屋さんによっては細かい品種名まで記載してない店舗も多いと思います。どれも難易度は変わらないので、気に入った色味で作ってみたら良いと思います。

 

では、またの機会に。

いろはでした♪