はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

青いバラでミステリアスな雰囲気に!?染められたバラについて

青いバラについて

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フローリストのいろはです!今回はちょっとミステリアスな雰囲気の青いバラについて紹介したいと思います。このバラ、先に断っておきますがタイトルの通り【染められた青いバラ】になります。インパクト抜群ですね!

青いバラ(染め)とは

元々は白いバラを染めたのが写真の青いバラになります。このバラは【ロイヤルブルー】と呼ばれていて、アバランチェという白いバラを染めたものになります。

 

他にもベンデラと呼ばれる白いバラを染めたものも流通しています。いずれのバラも、花持ちがよく、花弁がとてもしっかりしています。やはり一手間加えるとなると、ある程度頑丈なバラを使う必要があるという事です。

青いバラが作られるまで

青いバラは、上記に挙げた様な頑丈な白いバラに、青い液体を吸わせて作られています。簡単に作れるので気が向いたらやってみても良いかもしれません。

 

バラの茎を切って、青い液体に浸けておくだけです。あらかじめバラを水から出しておいて、その後に浸けると染まりやすいでしょう。

 

色んな液体があるとは思いますが、触れても問題ない液体が良いと思います。切り花専用の着色剤もあるので、そちらで試しても良いでしょう。個人的にはインクジェット用の液が100均に有れば、それがコスパも含めて結構良かったりします。

なぜ染めるのか

それにしても、なぜわざわざ青く染めるのでしょうか。それは、元々バラの遺伝子の中に青い色が存在しないからなんです。どんなに色んなバラの遺伝子同士を掛け合わせても、原色である青は元々存在しないために作れないんですね。

 

その為に考えられたのが人工的な着色です。こういうと、なんだか人間のわがままで強引に作られたように感じるかもしれません。

 

しかし世の中の花の中には、人の手によって掛け合わせたり品種改良を繰り返して作られた花が多数存在します。新しい色の花を創る為の手段としては色んな方法があって良いのではないでしょうか。

 

染められた青いバラの注意点

この青いバラは、取扱いに若干の注意が必要です。というのも、青い液体を吸った状態なので、切り口からそれが滲んでくることがあるんですよね。また、自然に蒸発する花の水分についても同じことが言えます。

 

ガラスの器を使う場合や、花瓶の水替えをする際には注意が必要です。自分自信を青く染めてしまわない様に細心の注意を心掛けましょう。結構水が青くなってます。

 

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不自然に見える考察

しかし、なんか不自然にみえてますよね、きっと。

 

それは、葉っぱや茎まで染まっちゃってるからなんですよね。やっぱり緑色の茎や葉があって、初めて花の生命力や瑞々しさを感じますからね。

 

知らないうちに培ってきた感性が違和感を感じているのだと思っています。でも使いますけどね…。

本物の青いバラも存在します。

近年、長年の研究と企業努力により、青いバラを作ることに成功した【サントリー】。ここの青いバラは【アプローズ】という品種名で販売されています。このバラは青い遺伝子を持たせた完全な青いバラです。

青といっても藤色のような優しい感じの色で、とても上品な印象の大変美しいバラです。初めてみた時は感動したのを覚えています。

 

遺伝子の研究とか、それを用いた方法とかの科学的な事は置いておいて、とにかく世界的に見ても素晴らしい世紀の大発明といっても過言ではないくらいの快挙です。

 

このサントリー、実はカーネーションでも青いカーネーションを作ることに成功しています。ムーンダストというシリーズで、青というよりは藤色や紫に近い色ですが、花もちも非常によく、美しいカーネーションです。

 

いずれも、まだ高額なため そう簡単に入手とは行かないかもしれませんが、特にカーネーションは母の日に多数で回るので、ぜひ一度見てみてはいかがでしょう。

 

染められた青い花は他にも存在する

バラだけではなく、他の花も同様に色を吸わせて作られているものが存在します。

  • カスミソウ・・・様々な色(青や赤、緑など他多数)
  • スイトピー・・・青やグリーンなど
  • ガーベラ・・・青(ブルーライチという品種)

など、結構いろんな花でこの方法は用いられているんですよね。いずれの花も、やはり取り扱いには注意が必要です。白いシャツを着ている時は危険度MAXです。カレー南蛮を食べるくらいの気持ちが必要です。

スプレーバラの青

そんな中、私が最近良く使うのがこちら

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 スプレータイプ(先が枝分かれしたタイプ)の青いバラです。挿し色にも使いやすいんですよね。ちゃんときれいに咲いてくれるし。結婚式のブーケとかに使うなら、こっちの方が使いやすいんですよね。大きい青いバラは、存在感が強すぎて・・・。

 

他にもレインボーローズといって沢山の色が混ざったようなバラも存在します。人間の探求心はすごいですよね。

 

おわりに

という事で染められた青いバラについての紹介でした。多分、最後まで読んで頂いた方は『サントリーのバラの写真が無い』と思ったかもしれません。そうなんです。最近は仕入れてないんですよ。もうちょっと安くしてくれれば・・・。

 

染めの青いバラの価格はそんなに高くありません。300円から500円位でしょうか。結構 流通してますからね。

 

基本的に自分で撮った写真、自分で作った作品の写真を使いたいと思っている人間なので。また仕入れる機会があれば写真を追加します。

 

読んで頂きありがとうございました♪

いろはでした♪

 

 

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