はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

鶏頭のドライフラワー

鶏頭のドライフラワー

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フローリストの いろはです! いきなりドライフラワーの写真です。

今回紹介するドライフラワーは鶏頭(ケイトウ)です。夏から秋にかけて、ほぼ日本中の花屋さんで入手可能な花です。

 

名前の由来

名前の由来は、読んで字のごとく【鶏の頭】から来ていると言われています。特徴としては、なんといってもその見た目。これに尽きますね。

 

実は黄色やオレンジ、ピンクなんかも出回っていて、最近は普通に御祝い事にも使えたりします。というのも、かつては【御盆のお花】の代表みたいな花でした。

 

お墓参りや仏壇に飾る花として広く浸透してきたためか、お祝い事にはちょっと使いにくかったんですよね。

 

そんな鶏頭ですが、先程紹介したカラーバリエーションとは別に、品種としてのバリエーションも色々あったりします。その中でも代表的なのが【石化ケイトウ】です。

石化ケイトウ


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こちらは既にドライになっちゃってますが、元々これに近い見た目ではあります。葉っぱが落ちたのと、色がもう少しグリーンでした。

 

この石化ケイトウもなかなかの人気なんですよね。もっと巨大な花も有ったりします。お値段も先程の鶏頭よりは高めに設定されていることが多く、なかなか簡単に購入しにくい高価なものまであったりします。

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お値段

普通の鶏頭は大体130円~300円位、石化ケイトウは500円くらい~でしょうか。石化ケイトウは、なかなか理想の品種に巡り合えないかもしれません。

特徴

花としての特徴として、普通の鶏頭は茎が腐りやすい、葉っぱが傷み易いといったことが挙げられます。石化ケイトウの場合は、葉は弱いですが、茎は結構強かったりします。

 

なんだか嫌な事ばかり書いていますが、きちんと水を替えて、傷んだ葉を取ってやれば それなりに楽しめる花となっています。

 

色がかなり強いので、同系色でまとめるか、何か暗い色を持ってくると合わせやすいかもしれませんね。

 

また、花のすぐ下の辺りにモフモフしたところが有りますが、そこがカビの発生に繋がる事が有ります。私は石化ケイトウが入荷したら指でこすって、落としてしまう事が多いです。

 

ドライフラワーにするには

逆さに吊るす

鶏頭をドライフラワーにするには、茎が腐る前に水から抜いて、逆さに吊るします。(スワッグ)頭が重いので、そのままだと重力に負けて花が下に向いてしまい、折れたりしてしまいます。

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なかなかエキゾチックな光景ですね。鶏の頭という事は一度忘れて、情熱的な色として楽しみたいものですね。

 

という事で鶏頭のドライフラワーの紹介でした。

いろはでした♪